原子力空母GW、佐世保に反復寄港
佐世保港に入港するジョージ・ワシントン
クレーンなどで貨物の積み下ろし中のジョージ・ワシントン
横須賀基地に配備されている米海軍の原子力空母ジョージ・ワシントン(George Wasington CVN-73)が4月12日朝7時前、佐世保港
に入港した。
ジョージ・ワシントンは今年初頭から定期修理中であったが、東京電力福島第一発電所で起きた原子炉溶融事故による放射能汚染を避け
るため3月21日に横須賀を出港し4月5日から6日まで佐世保に寄港していた。
前回(4月5日)寄港時には米本土などから派遣されて乗り組んでいたピュージェットサウンドなどの作業員多数を交代させるとともに
海軍兵の補充要員を乗艦させ、資材などの交換を行っていた。
今回の寄港時には海軍兵など乗組員の「休養」も入港目的に追加され、洋上での作業が長期化することを前提にしていることをうかがわ
せている。
早朝に入港したジョージ・ワシントンは前回と違ってアイランドの作業足場は撤去されていたが、船体は大きく浮かび上がっていた。
一部報道などによると、修理が完了するまでは佐世保に今後も反復寄港するということで、放射能汚染環境化にある首都圏の横須賀基地
から在日米海軍司令部や第7艦隊司令部の機能の移転も慎重に検討されているという。
第7艦隊の司令官が乗艦している旗艦ブルーリッジの動向に関心がもたれる。
なお、ジョージ・ワシントンが入港した直後には空母ロナルド・レーガンに随伴してきたミサイル駆逐艦グリッドレイ(Gridley
DDG-101)も入港した。
(RIMPEACE編集委員・佐世保)(2011.4.12 撮影)
接舷したバージから運び出され、LCMで輸送される貨物など
赤崎岸壁に接岸したグリッドレイ
2011-4-12|HOME|