原子力空母、毎週火曜日に佐世保入港


港口を通過するロナルド・レーガン


飛行甲板に繋止された多数の航空機

米海軍の原子力空母ジョージ・ワシントン(George Washington  CVN-73)が先週出港したばかりの佐世保港に今度は同型の空母 ロナルド・レーガン(Ronald Reagan  CVN-76)が入港した。
原子力空母の寄港は4月に入って5日、12日、今回の19日と毎週火曜日の『定例』となってしまったようだ。

しかし、GWは定期メンテナンス中だったため戦闘機やヘリコプターなど航空機を一切搭載せず、乗り組んでいたのが艦船運用要員と 修理作業員だけだったのに対し、19日入港したRRは飛行甲板にあふれるほどの航空機を搭載していた。

 RRは3月から韓国との合同訓練に参加途中、東日本大震災の救援作戦「トモダチ」に回っていたが、東京電力福島第1原子力発電所の 放射能漏れ事故の影響を避けるため岩手県の沖合いに移動していた。
 RRは搭載している航空機の性質上、攻撃能力や敵の捜索能力にはすぐれているが揚陸艦のように輸送能力はないため、その関与は 限定的だったものと思われる。

 佐世保市長は選挙中にもかかわらず「感謝しなければ」とわざわざRRに乗艦したが、実態を確認しないままの「表敬」は選挙向けの アピールが目的なのだろう。

 いずれにしても、首都圏にある横須賀が「避難地域」となっていた期間、佐世保に補給など機能が集中した。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)(2011.4.19 撮影)


停泊後、乗組員の上陸に備えて接舷する民間フェリー


2011-4-19|HOME|