佐世保から日出生台へ、弾薬輸送に抗議
弾薬輸送の車列に抗議する参加者
大分県・日出生台訓練場で2月10から始まる沖縄駐留海兵隊の155ミリ榴弾砲射撃訓練で使用する砲弾や機銃弾などが2月7日朝、大型トラック8台で米海軍佐世保基地の前畑弾薬庫から
日出生台に向け輸送された。
全国各地で行われている榴弾砲の移転訓練で、これほど長距離の弾薬輸送は佐世保だけで、弾薬輸送自体が民間業者を使った「輸送訓練」と位置づけられている。
また、日出生台での訓練では当初「砲撃訓練だけ」とされていたものが、なし崩し的に砲座周辺の警護・防御訓練も追加され、沖縄では行われていなかった夜間砲撃訓練を行うまでに拡大して
いる。
この弾薬輸送に対し輸送路周辺の住民の安全対策が不十分であり、また海兵隊が使用する砲弾などを輸送することは基地の機能強化・拡大や民間業者を戦争に加担させることにつながる、として
佐世保地区労などは早朝から前畑弾薬庫近くで抗議行動を行った。
抗議行動に参加したリムピースの速見篤運営委員(社民党市議会議員)は、「日出生台の子供たちを不安に陥れるような砲撃訓練は許してはならない。沖縄の負担軽減につながらないこの訓練
を中止させるためにも弾薬輸送を許してはならない。」と呼びかけ、通過する車列に抗議した。
(速見篤・佐世保市議)(2012.2.7 撮影)
佐世保基地・前畑弾薬庫から出て行く弾薬輸送トラック
2012-2-8|HOME|