強襲揚陸艦が交代配備へ


交代作業のためならんで停泊するエセックス(手前)とボノムリシャール(奥)


佐世保港口を通過するボノムリシャール(4月9日撮影)

新型の垂直離発着輸送機MV22オスプレーを搭載し運用できる強襲揚陸艦ボノムリシャール(Bonhomme Richard  LHD-6)が4月9日朝、米海軍佐世保基地の平瀬(Juriet)岸壁に接岸した。 また、前日の8日にはボノムリシャールと交代し本国に帰る予定の強襲揚陸艦エセックス(Essex LHD-2)も入港した。

  エセックスは2002年に佐世保に配備されて以来、約12年間にわたって佐世保基地を母港にしていたが、米海軍の予算削減のため定期の大規模改修工事を受けていなかったことで、昨年 6月以来たびたび故障に見舞われていた。
 交代配備するボノムリシャールは昨年6月までに約140億円をかけて改修工事を行い、飛行甲板の強化や運用システムの更新などを行っていたとみられる。

 「前任」の強襲揚陸艦ベローウッド(Berau Wood 廃艦)以来3隻目となるボノムリシャールは排水量約4万トンでLCAC3隻のほか6機のAV8Bハリアー垂直離発着戦闘機などを搭載できる。
 ボノムリシャールの入港に際し、佐世保地区労や市民団体などは「沖縄・普天間基地へのオスプレー配備につながるもの」として抗議集会を開催した。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)


佐世保港内を航行するエセックス(4月8日撮影)


2012-4-9|HOME|