オブザベーション・アイランドが再び佐世保入港


赤崎岸壁に接岸したオブザベーション・アイランド(7月17日撮影)

米海軍が運用する弾道ミサイル観測艦オブザベーション・アイランドは今月3日に出港佐世保を出港していたが、7月17日、再び寄港した。
これまで同艦の動きは周辺国の弾道ミサイル発射や周辺海域でのMD実験に合わせるように確認されていたが、今月になっての2回の寄港では周辺でのミサイル発射関連の事態は確認されて いない。

 なお、オブザベーション・アイランドは老朽化に伴うメンテナンス作業の増大が負担になったようで、次世代の弾道ミサイル観測艦と2014年にも交代するようだ。
 後継艦となるのはハワード・O・ローレンセン(HOWARD・O・LORENZEN T−AGM−25)で、2010年に命名式が終わり、現在レーダーの搭載など艤装工事がミシシッピー 州パスカグーラで進められている。

オブザベーション・アイランドからH・O・ローレンセンへの搭載レーダー「コブラ・ジュディ(COBRA JUDY)」の置き換えは「CJR」と呼ばれている。
なお、後継となるH・O・ローレンセンの主要諸元は 全長534フィート、基準排水量12229トン、速力20ノット 。心臓部となるレーダーはレイセオン社がXバンドレーダーを、 ノースロップ・グラマン社がSバンドレーダーを受け持っている。

(RIMPEACE編集委員・佐世保) 


艤装工事中のハワード・O・ローレンセン(MSCのHPから)


2012-7-17|HOME|