掃海艦の残骸、佐世保に搬入


佐世保港崎辺のち先に停泊したバージとクレーン(4月23日撮影)


崎辺に搬入される船体中央部(4月24日撮影)

フィリピン・スールー海のサンゴ礁に座礁した後、解体撤去された掃海艦ガーディアンの船体部分が4月23日、米海軍佐世保基地の崎辺地区に搬入された。 前・ガーディアン(EX-GUARDIAN)のソナーや掃海器具など再利用が可能なものは先月28日、一足先に佐世保基地に搬入されていたが、今度は4分割された 船体が「APRAHARBOR GUAM」と表示されたバージに乗せられて到着した。

前回搬入されたものはいずれもそのまま再使用が可能なもので、配備されている4隻の掃海艦の予備部品と使用する目的で搬入されたものだが、今回は 残骸に近いもので、再利用するために搬入したものとは考えられない。
搬入の目的についてはまだ公式の発表はないが、事故を起こした船体の検証のためということも考えられる。

今後、船体はさらに分解されてスクラップとして売却できるものと廃棄物として処分されるものとに分けられるのではないだろうか。その場合、アスベスト などの有害物の処理も問題になる。
フィリピンから距離的に近いグアムではなく佐世保に搬入した意図はなんなのだろう。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)


バージから吊り上げられる船尾部分(4月24日撮影)


2013-4-24|HOME|