佐世保配備のドック型揚陸艦が交代へ


佐世保に入港するドック型揚陸艦アシュランド

 ドック型揚陸艦アシュランド(Ashland LSD-48)が8月6日朝、佐世保に入港し、米海軍佐世保基地の平瀬岸壁(JURIET-3)に接岸した。

 アシュランドは米本土バージニア州リトルクリーク海軍基地に配備されていたが、今年6月、佐世保基地に配備されている同型の揚陸艦トートュガ(Tortuga LSD-46)と交代するため同地を 出港していた。
 アシュランドは1992年に就役し、これまで大西洋艦隊に所属していたが、トートュガが将来国防計画(FYDP)に基づき同型の1番艦ホイッドビィ・アイランド(Whidbey Island LSD-41) とともに早期に退役することとなったことで、その交代艦として派遣されてきた。

 アシュランドは、米海軍によると運用能力が向上され、近代化された通信システムなどを装備しているという。
 今回の交代も「艦体交換(Hull Swap)」方式で、艦長も含めたトートュガの乗組員の大半はそのまま佐世保に残ってアシュランドに移ることになる。
 正式な交代は8月23日ころになる見通しだ。

 これにより、大西洋艦隊の空洞化がまたすすむことになり、アジア太平洋地域へのシフトが一層鮮明になってきた。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)


JURIET岸壁にトートュガ(右)と並んで接岸したアシュランド(左)


2013-8-6|HOME|