揚陸艦隊が佐世保帰港


立神岸壁に並んで停泊するジャーマンタウンと弾道ミサイル観測艦オブザベーション・アイランド


弾薬錨地に停泊したボノム・リシャール。飛行甲板には何もない(9月30日撮影)

6月中旬から佐世保を出港していた強襲揚陸艦などが9月30日朝、相次いで帰港した。
帰港したのは強襲揚陸艦艦ボノム・リシャール(Bonhomme Richard LHD-6)とドック型揚陸艦ジャーマンタウン(Germantown LSD-42)の2隻で、入港の前にLCACを港外から自走させて陸揚げし ていた。

 ボノム・リシャールは7月中旬から8月にかけてオーストラリア東海岸(珊瑚海付近)で行われた合同訓練「Talisman Saber 2013」にジャーマンタウンとともに参加し、その後もオーストラリア 北部ダーウィン近くの訓練区域で行われた米豪訓練「Koolendong 2013」に揚陸艦デンバー(Denver LPD-9)などと共に加わっていた。
 今回の寄港の前にボノム・リシャールは沖縄・ホワイトビーチに立ち寄っていた。その時、不具合を起こして飛行甲板の上に駐機していたオスプレイが確認されていたが、佐世保に入港した時に は機影は消えていた。28日にホワイトビーチを出港した後、オスプレイは29日に洋上のボノム・リシャールから発艦して嘉手納基地に向かっている。

   また、タリスマン・セーバー訓練には佐世保にたびたび寄港した各種の補給艦も、訓練の支援にあたっていた。

 例年であれば佐世保の揚陸艦隊は11月下旬まで「秋のパトロール」にでかけているが、今年もこれから再び出港することもあるだろう。
 しかし、米国の新年度会計予算をめぐる情勢によってはこのまま越年することもあるかもしれない。

 なお、佐世保港には弾道ミサイル観測艦オブザベーション・アイランドが9月6日以来、これまでにない長期の停泊を続けている。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)


2013-10-1|HOME|