沿岸部送油システム艦、佐世保に寄港


佐世保基地に寄港中の沿岸部送油システム(OPDS)艦 VADM K.R.Wheeler(T-AG 5001)

10月10日、OPDS艦ウィーラーが佐世保基地に寄港した。プサンから来たが、いつも一緒にいる作業船のファストテンポはプサンに停泊したままだ。

ウィーラーは2008年に佐世保、ホワイトビーチ、横浜、那覇軍港に相次いで寄港しているが、佐世保への寄港はそれ以来のことと思われる。
このOPDS艦は4月にポハンで行われた「海上からの統合合同補給支援演習2013」に参加している。送油システムを内陸部燃料配布システム(IPDS)と結合して、施設がない場所に 海上から燃料を送る重要な任務を、演習の中で担っている。
そしてこのとき内陸部のシステムは、相模補給廠からノースドック経由で運ばれたコンテナセットにより組まれた。
相模補給廠やノースドックに備蓄されている陸軍の物資とともに、海からの補給支援を行うかなめの一つとなるのが、このOPDS艦ウィーラーだ。

今回の佐世保寄港には燃料を送るホースを陸上まで運ぶ作業船ファストテンポが付いてきていないので、実際のシステム展開の訓練が目的ではなかったようだ。
ウィーラーは12日午後に佐世保を離れた。まっすぐプサンに戻るのか、沖縄や横浜を回るのかは不明だ。

(RIMPEACE編集部)


2013-10-12|HOME|