横浜備蓄のLCU、戦時の動きをシミュレート(12)

修理が終わった陸軍LCU、那覇軍港から佐世保へ


佐世保基地の本船岸壁に着岸、ランプを降ろしたLCUポート・ハドソン(2014.11.11 撮影)

横浜ノースドックで備蓄中に現役に戻された2隻の大型揚陸艇(LCU)が、1月から韓国や呉、佐世保、沖縄、そしてフィリピンやタイにも出かけて弾薬などの輸送任務についていた。その うちの一隻、ポート・ハドソン(LCU 2035)が5月にミッション系のトラブルを起こして、那覇軍港で修理を受けていた。

修理が終わった後も那覇軍港からテスト航海に何度も出ていたポート・ハドソンは、11月8日夜に那覇軍港を出て、佐世保基地に10日夜に到着した。
いったん立神岸壁に着いたポート・ハドソンは、翌日昼過ぎに本船岸壁に移動した。この岸壁はすべり(スロープ)があり、車両などを積み込む場所だ。
ポート・ハドソンはランプ(前部の扉)を降ろして物資などを積み込める態勢をとっている。

6月に那覇軍港から佐世保に向かい、大きなリールを積み込んで横浜ノースドックに戻った相棒のコントラレスは、10月15日に横浜を出て、ポート・ハドソンを迎えに来たかのように3日後に 那覇軍港に到着した。
しかし今回のポート・ハドソンの航海には同行せず、那覇軍港の船溜まりに停泊中だ。

(RIMPEACE編集部)


那覇軍港で僚艦のコントレラス(奥)と並ぶポート・ハドソン(LCU 2035)(2014.10.19 撮影)


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