新型の弾道ミサイル観測艦が佐世保入港
入港するローレンセン
赤崎岸壁に停泊したローレンセン
長距離ミサイルを追尾するレーダー「COBRA JUDY」を搭載した最新型の弾道ミサイル観測艦ハワード・O・ローレンセン(HOWARE O LORENZEN T-AGM-25)が6月20日朝、米海軍佐世保基地の
赤崎岸壁に接岸した。
長距離弾道ミサイルの追尾システム「コブラ・ジュディ」はこれまでオブザベーション・アイランド(OBSERVATION ISLAND T-AGM-23)に搭載されていたが、船体の老朽化やシステムの更新の
ため「COBRA JUDY REPLACEMENT」計画に基づき後継艦の建造が進められていた。
佐世保に20日に帰港したハワード・O・ローレンセンは2003年以来設計・建造が進められ、レーダーシステムはレイセオン(REYTHEON)社がXバンドレーダーなどを受け持ち、
VT Halter Marine(ミシシッピー州パスカグーラ )で2006年9月から建造が進められていた。
昨年12月には航海試験を終了し、本格就役に向けた訓練を重ねていたようだ。
このところ日本周辺では弾道ミサイルの発射情報がないところから見ると、今回佐世保に寄港したのは本格的な運用試験の一環として寄港したものと思われる。
なお、「前任」のオブザベーション・アイランドが最後に佐世保に寄港したのは昨年12月28日で、港口の検疫錨地に一時停泊していた。
(RIMPEACE編集委員・佐世保)(6月20日撮影)
入れ替わったレーダーシステム
2014-6-20|HOME|