空母GWの入港に抗議の船団




原子力空母ジョージ・ワシントン(GW)を海上で迎え撃つ抗議船団

神奈川県の米海軍横須賀基地に配備されている原子力空母ジョージ・ワシントンが8月1日早朝、佐世保に入港した。空母の入港は3年ぶりとなるが、入港目的の「休養」「補給」とは裏腹に 戦闘態勢を維持したままの入港に対し、現地では佐世保地区労などで組織する核艦艇寄港阻止現地闘争本部は「佐世保の前線基地化反対」などと抗議した。

早朝8時過ぎ、向後崎に姿を見せた空母ジョージ・ワシントン(GW)の飛行甲板にはF/A戦闘攻撃機やE2C早期警戒機など30機ほどの航空機が確認された。

GWは佐世保に入港する前、オーストラリア、インド、韓国などと日本を含んだ軍事訓練を行っており、「今回の寄港はその一環として入港したものだ。戦闘態勢を維持したままの入港は、佐世保 を前線基地化することに他ならない」として現地闘争本部は空母寄港時海と陸から14隻の船団で抗議行動を繰り広げた。

14隻の船団に乗組んだ参加者は、向後崎を通過した空母と並走しながら「核空母寄港反対」「基地の増強反対」「集団的自衛権反対」などとシュプレヒコールを繰り返し、大きく揺れる小型船では あったが、うねる波にも負けず、隊列を維持したまま抗議行動を繰り広げる船団に、30メートルもの上にある飛行甲板から空母の乗組員が見下ろしていた。

一方、陸上では通過する空母を見下ろす野崎町の高台で開催した入港抗議集会に60名が参加し、海上で闘う仲間との連帯した行動を繰り広げた。
集会では吉村庄二現地闘争本部長や豊里敬治佐世保地区労議長などが佐世保の基地増強につながる相次ぐ空母寄港を許さず、有事法制や特定秘密保護法、集団的自衛権行使容認など、戦争につなが る安倍政権の暴走を阻止するため闘おう、と呼びかけた。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)(2014.8.1 撮影)



野崎町の高台で行われた入港抗議集会


2014-8-2|HOME|