強襲揚陸艦、佐世保に臨時配備
接岸作業中のペリリュー
米海軍の強襲揚陸艦ペリリュー(PELELIU LHA-5)が22日、佐世保基地立神岸壁に接岸した。
ペリリューはカリフォルニア州サンディエゴ海軍基地に配備されているが、今年6月に出港以来、環太平洋合同訓練・リムパック(Rim of Pacific)に
8月9日まで参加した後、グアム経由でインド洋、アジア・西太平洋海域に展開していた。
佐世保では配備されていたドック型輸送揚陸艦デンバー(DENVER LPD-9)が退役準備のため7月23日に佐世保を離れていた。
ところで、佐世保基地に配備されていない強襲揚陸艦が寄港する場合、これまでは
CH53やCH46など各種のヘリコプターのほか、AV8Bハリアー攻撃機を飛行甲板に所狭し
と並べていた。しかし今回は接岸したペリリューの飛行甲板にはMH60が一機だけ係止
されていた。
強襲揚陸艦に搭載されているはずの航空機はなぜいないのだろうか。
推測すれば、次の会計年度には退役が決まっている揚陸艦にもはや航空機部隊は配
備されてなく、ヘリコプターなどは必要がない、ということではないのだろうか。
米海軍のHPやリリースされた関連記事を読む限りでは、ペリリューはあくまでも旧
型のドック型輸送揚陸艦(LPD)デンバーから新型のサンアントニオ級ドック型輸送
揚陸艦に交代するまでの「つなぎ」の役割と思われる。
各種航空機を搭載していないだけ、運用経費は安上がりになるという計算もあるの
だろう。
ペリリューにとっては退役前の最後のご奉公ということになる。
(RIMPEACE編集委員・佐世保)(2014.8.22 撮影)
MH60が1機だけ係止中のペリリューの飛行甲板
2014-8-22|HOME|