原潜オリンピアが佐世保に寄港


佐世保港に入港する原潜オリンピア

ハワイ州・パールハーバーに配備されている原潜オリンピア(OLYMPIA SSN-717)が10月17日朝、米海軍佐世保基地赤崎岸壁に接岸した。オリンピアの佐世保寄港は2010年8月以来となる。
米海軍などによれば、オリンピアはインド・アジア・太平洋地区での展開の途中、9月1日にはグアムに寄港していた。

米海軍の原子力艦の入港情報は、2001年9月に起きた米本土テロ以降非公開となっているが、今回も入港情報は非公開のままとなっていた。
入港情報の非公開が原因とは断定できないが、これまでも原潜と民間船が異常接近する事態が発生している。
昨年6月3日には入港する原潜アルバカーキ(ALBUQUERQUE SSN-706)が出港する民間フェリーの航路と錯綜する事態が起きていた。

今回も出港航路を進行する貨物船の航路と赤崎岸壁に接岸しようとする原潜の航路が重なる事態となり、海上保安部の警備艇が警笛や拡声器で警告する事態が起きていた。
原潜の衝突事故は外洋よりも湾内で起きている場合が多い。原潜の事故は放射能漏れ事故につながる場合もあり、安全確保のため入港情報の非公開を見直すことも検討されるべきだろう。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)(2014.10.17 撮影)


貨物船とすれ違った後、接岸する原潜オリンピア


2014-10-17|HOME|