佐世保に今年初寄港の艦船


立神2号岸壁に接岸したハワード・O・ローレンセン

新年早々、米海軍佐世保基地に補助・補給艦の寄港が相次いだ。

まず1月5日、弾道ミサイル観測艦ハワード・O・ローレンセン(HOWARD O LORENZEN T-AGM-25)が立神2号岸壁に接岸した。ローレンセンはほぼ一月ぶりの寄港で、前任のオブザベ ーション・アイランドと交代(CJR)して昨年6月に佐世保初寄港以来、たびたび姿を見せている。もはや、佐世保港の常連になりつつある。

翌6日には音響測定艦ロイヤル(LOYAL T-AGOS-22)が立神1号岸壁に、続いて貨物弾薬補給艦リチャード・E・バード(RICHARD E BYRD T-AKE-4)が赤崎2号岸壁にそれぞれ接岸した。
ロイヤルは昨年9月から4週間ほど停泊していたので、所用の任務期間を過ごして休養や補給のために入港したものと思われる。こちらは正真正銘の「常連」である。
一方バードは一昨年11月以来の寄港だが、同型の補給艦は佐世保−韓国(鎮海)−グアム・アプラを拠点として西太平洋に展開しており、こちらも「常連」に近い存在だ。

今年も佐世保港には補助・補給艦が多数寄港するのだろう。
これに対して佐世保基地に配備されている掃海艦4隻は近い将来、新型の沿岸戦闘艦(LCS)と置き換える計画がある。また、ドック型輸送揚陸艦(LPD)の更新に伴って佐世保を離れた デンバー(DENVER LPD-9)に代わる新型艦の配備は遅れている。
米海軍の予算上の措置だろうが、佐世保配備艦の数的変更もあり得るだろう。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)(1月6日撮影)


赤崎岸壁に接近中のリチャード・E・バード。手前左はロイヤル、右はローレンセン


2015-1-8|HOME|