原潜、佐世保に反復寄港


佐世保港に入港するパサディナ(3月6日撮影)


接岸した原潜の艦尾に係留された台船(3月6日撮影)

原潜パサディナが佐世保港に3月なってから3度、一時寄港した。
パサディナは2月26日から3月3日まで横須賀に寄港していたが、佐世保への最初の寄港が3月6日なので、ほぼ横須賀から直行したものと思われる。

1回目の寄港は原潜が数日間停泊するときに使う赤崎1号岸壁に午前10時ころ停泊し午後4時には出港した。この時岸壁に横付けした原潜の艦尾付近には台船が係留された。
2回目の寄港は同月9日で、港中央部の35番錨地付近に短時間漂泊し、出港した。
3回目は同月12日で、やはり35番錨地付近に短時間漂泊し、出港した。
また、2月26日から佐世保基地立神岸壁に停泊していた潜水艦母艦フランク・ケーブルは3月11日に出港した。

一連の動きをみていると、1回目の寄港時には何らかの不具合が起きたため、点検あるいは検査のため安定した環境を確保するため岸壁に接岸したものと思われる。
2回目の寄港及び3回目の寄港時には原潜に民間人技術者と思われる人物が乗艦、退艦したところから、原潜の設備・器具の交換あるいはソフトの更新であった可能性が高い。

韓国では米韓合同訓練が行われている最中であり、パサディナはルイビルなど潜水艦が行う各種作戦を指揮しているようでもあるので、その関連の情報受け渡しであったことも考えられる。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)


港口を通過するパサディナ(3月12日撮影)


35番錨地付近に漂泊したパサディナ(3月12日撮影)


2015-3-12|HOME|