佐世保に沿岸域戦闘艦が初寄港港
立神岸壁に接岸作業中のフォート・ワース(3月18日撮影)
米海軍が新たな艦種として開発した沿岸域戦闘艦(Littoral Combat Ship=LCS)が3月18日、佐世保港に初めて寄港した。
寄港したのはフリーダム(Freedom)級の3番館フォート・ワース(Fort Worth LCS-3)で、3月18日早朝、米海軍立神岸壁に接岸した。
米海軍はこれまで掃海作業は掃海艦、沿岸域のパトロールは哨戒艦などと任務を分けて艦船を開発していたが、フリーダム級の沿岸域戦闘艦はこれらの機能を集約し、これまでの駆逐艦
やフリゲート艦などの大型戦闘艦ではできなかった浅い海での各種任務を担当するために開発されていた。
そのため同級は搭載兵器は比較的威力の低いものとなっている。
同級の1番艦フリーダムは配備後、シンガポールを拠点に展開するなど、島嶼が多い東アジアで主に行動してきた。
今回差に入港したフォート・ワースはフリーダムと交代に東アジアに派遣されたと思われ、佐世保寄港の直前の14日には韓国・プサンで横須賀に配備されている駆逐艦ジョン・S・マケ
イン、就役後初航海中のマイケル・マーフィー(Michael Murphy DDG-112)とともに米韓合同訓練に参加していた。
米海軍は佐世保基地に将来、フリーダム級のLCSを配備することを明らかにしているが、今回の寄港はその準備とも受け取れる。
(RIMPEACE編集委員・佐世保)
2015-3-18|HOME|