弾道ミサイル観測艦が佐世保に寄港


立神岸壁に停泊したハワード・O・ローレンセン(2月3日撮影)

  北朝鮮のミサイル発射情報が飛び交う中、佐世保に米海軍の弾道ミサイル観測艦ハワード・O・ローレンセン(HOWARD O LORENZEN T-AGM-25)が2月3日午前9時頃入港し、米海軍基地の立神岸壁に接岸した。

 ローレンセンは「前任」のオブザベーション・アイランドに代わり「Cobla Judy Replacement」計画により弾道ミサイルを追尾・観測する最新のレーダーシステムを搭載し、2013年から運用テストを繰り返していた。

 佐世保には2014年に4回、2015年には10回寄港していたが、いずれも運用テスト中の入港と思われる。しかし今回は、弾道ミサイル発射情報を受けての寄港で、配備後初めての展開になるのではないだろうか。

 佐世保には今年になって1月18日から21日まで寄港し、その後対馬近海を北上していた。
 今回の寄港が北朝鮮の弾道ミサイル観測が任務であるならば、東シナ海から黄海にかけて展開するのではないだろうか。

 一方、佐世保に配属されている海上自衛隊の護衛艦はイージス艦を含め、ほとんどが出港している。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)


2016-2-3|HOME|