佐世保基地、オスプレイに民間人搭乗


オスプレイに乗り込む兵士とバスの中で待機中の民間人

米韓合同訓練の上陸訓練が一段落した3月21日、米海軍佐世保基地にオスプレイが飛来してきた。 飛来したのは普天間基地に配備されている「ドラゴン」飛行隊の内の1機のようだ。

これまでは乗組員の姿が目撃されていいたが、今回赤崎貯油所にあるヘリパッとに着陸したオスプレイには日本の民間人と思われる約10人ほどが乗り組んだのが確認された。
佐世保へのオスプレイの飛来はこれで8回目となったが、民間人を乗せたのは初めてだ。搭乗したのは佐世保市内の軍需関連産業の経済界関係者と基地友好団体の関係者と思われる。

赤崎貯油所のヘリパットを飛び立ったオスプレイは約5時間後の午後2時半頃戻ってきた。近海に展開していた強襲揚陸艦に着艦していたと考えられる。
昼食でもおごちそうになったのだろう。

オスプレイの事故率が思った以上に高く、また低空でのホバーリングが制限されている中、災害救助にも不整地での着陸にも疑問が広がっているが、今回、民間人を搭乗させたのは「安全」をキャンペーンしたいためだろう。

また、佐世保にオスプレイが飛来した同時刻の午前9時40分ごろ、大村市にある長崎空港にオスプレイが一時着陸していたことがテレビ局の定点カメラで確認された。
長崎空港は民間空港だが、専用の滑走路を持たない米海軍佐世保基地の人員輸送用にC-40などが頻繁に利用しているが、オスプレイが着陸したことはなかった。
佐賀空港でのオスプレイ運用が不可能になっているが、その代わりに長崎空港を利用する可能性もある。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)(2016.3.21 撮影)


佐世保基地赤崎貯油所のヘリパッドに着陸するオスプレイ


2016-3-23|HOME|