佐世保に補給艦、続々入港


海上自衛隊立神桟橋に停泊したインド海軍の艦船と海上自衛隊ひゅうが


庵崎貯油所に接岸したレイニア(後方はウォリイ・シラー)

 日・米・インドの合同海上訓練「マラバール2016」が6月10日から17日の日程で始まったが、陸上での開会式の舞台となった佐世保に、海上自衛隊とインド海軍、それに米海軍の艦船が 大挙して集まった。

 インド海軍からは駆逐艦2隻とコルベット艦1隻、補給艦1隻が海上自衛隊立神岸壁に接岸し、海上自衛隊の護衛艦「ひゅうが」(DDH181)と並んで停泊した。また、海上自衛隊の補給艦おうみ (AOE-426)と同はまな(AOE-424)は港中央部に停泊した。

 一方、米海軍はジョン・C・ステニス空母戦闘群(CSG-3)から参加する巡洋艦モービル・ベイ(MOBILE BAY CG-53)が海上自衛隊立神桟橋に停泊した。

 補給艦では空母戦闘群に随伴している高速戦闘支援艦レイニア(RAINIER AOE-7)が庵崎貯油所に接岸し、沖合の37番錨地と検疫錨地にはウォリイ・シラー(WALLY SCHIRRA T-AKE-8)とマシ ュー・ペリー(MATTHEW C PERRY T-AKE-9)が停泊した。

 これとは別に音響測定艦3隻(エイブル、ビクトリアス、インペッカブル)および高速輸送艦ウエストパック・エクスプレス(WESTPAC EXPRESS HSV-4676)が立神岸壁に停泊している。

 これだけ多くの外来艦船が佐世保に集結するのはあまり例がないが、インド海軍の東アジア進出と海上自衛隊の展開範囲の拡大へ向けた思惑と重なったことによるのだろう。
 深読みすれば、新安全保障法の施行を受けた実践に向けた動きとも思われる。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)(6月13日撮影)


検疫錨地に錨泊したマシュー・ペリー


立神岸壁に停泊したウエストパック・エクスプレス


2016-6-14|HOME|