日米共同訓練でオスプレイが佐世保に飛来


崎辺上空を飛行するオスプレイ

  米海軍と海上自衛隊の訓練の一環として沖縄県普天間基地に配備されているMV-22オスプレイ1機が佐世保市にある海上自衛隊教育隊(崎辺町)のヘリパットに着陸した。

佐世保には昨年3月以来、飛来した日数としては17日も米軍基地内や海上自衛隊の施設に着陸している。
今回の飛来では、長崎県大村市にある海上自衛隊大村飛行隊の基地に着陸し、日・米物品役務相互提供協定改正協定(ACSA)に基づき燃料を補給した。
また、今回の飛行では佐世保市長や佐世保市議会議員12名が乗り込み、遊覧飛行並みの体験搭乗を行っていた。

オスプレイは米本土で10月26日に試験飛行中に着陸に失敗してクラスAの事故を起こしたばかりで、安全性に疑問が広がっている中での搭乗には、自治体の長としての自覚のなさに あきれてしまうしかない。

米海軍佐世保基地に1992年10月から強襲揚陸艦が配備されて以降、武装兵員の輸送や戦闘行動が可能な航空機が飛来してきたことはない。昨年3月からから突然、武装兵員の輸送が任務の明日プレイが頻繁に飛来してきた背景や目的も明らかでない中、安易に飛来を受け止める朝長則男佐世保市長の姿勢には、自治体住民の生活の安定や福祉の向上といった本来の使命を忘れてしまっているのではないか、と批判せざるを得ない。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)(11月18日撮影)


飛来したオスプレイに抗議する集会参加者

2016-11-18|HOME|