原潜アレクサンドリアが連日佐世保寄港


37番錨地付近に停泊したアレクサンドリア。数人が乗り込んでいる。(2月14日撮影)

 昨年、寄港回数が過去最多となった佐世保港に、今年も原潜が相次いで寄港している。
 寄港回数はこの2カ月間で3隻が5回、10月から始まる米国の会計年度で見ると3隻が7回となった。
 とりわけ、アレクサンドリア(ALEXANDORIA SSN-757)は2月14日と15日に連日、一時寄港を繰j返した。

 今回の2回の寄港を見ると、14日には民間人と思われる4人ほどが乗り込み、逆に翌15日には前日の4人に加え、軍人と思われる数名が原潜から迎えに来ていた小型の上陸用舟艇 (LCM)などに乗り込んだのが目撃された。

 米海軍のHPなどによると、アレクサンドリアはこれまでの潜水艦ミッションに加え、特殊作戦や非正規戦にも対応できるシステムを新たに搭載した、という。
 すでにロサンゼルス級の原潜にはISR(情報収集、監視・調査、偵察)の任務も加えられているようだが、アレクサンドリアはその最新のシステムあるいはソフトを搭載しているのだろ う。
 今回の反復寄港では新しい情報収集・監視のためのシステムや器具の操作訓練とその習熟訓練のため、民間人の技術者を乗艦させたのではないだろうか。

 佐世保港には1964年11月以来、約400回原潜が寄港しているが、同じ原潜が連日寄港するのは、2002年4月に寄港したラホヤ(LA JOLLA SSN-701)以来、3回目となる。 しかし2回とも一時寄港という例は今回が初めて。
 原潜の即応性を高めているのか、あるいは米海軍佐世保基地の組織に変化があったためなのか。

 米海軍の戦力強化=隻数の増加を唱える米大統領のもとで、その動向によっては佐世保市民に大きな影響が出てくることも考えられる。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)


港内に進むアレクサンドリア(2月15日撮影)


37番錨地のアレクサンドリアと近づくLCM(2月15日撮影)


2017-2-15|HOME|