佐世保から日出生台へ弾薬を輸送


弾薬などを輸送する民間のトラック

沖縄に駐留する海兵隊の155ミリりゅう弾砲射撃訓練が、2月27日から大分県・日出生台の演習場で始まる。

この射撃訓練の移転はもともと「沖縄の基地負担軽減」を理由に始まったものだが、2月13日に起きたキャンプ・ハンセンの山火事はいまだに射撃訓練がキャンプ・ハンセンで続けられている実態を明らかにした。 これでは射撃訓練の移転ではなく、射撃訓練の拡散である。

この訓練に使用する砲弾などが2月24日、米海軍佐世保基地の弾薬施設2か所から日出生台へ向けて輸送された。
訓練に使用する大砲や車両などはすでに貨物船で大分県営埠頭に陸揚げされ、訓練場に運び込まれていた。
今回陸上輸送された155ミリ榴弾などは米海軍の貨物弾薬補給艦を使って佐世保基地の弾薬施設に直前に陸揚げされていた。
弾薬輸送は佐世保市街に近い前畑弾薬庫から民間運送会社の大型トラックで2台、市街地から離れた針尾島弾薬集積所から同じく大型トラック3台で輸送され、それぞれ日出生台演習場 に運び込まれた。

この輸送に対し、佐世保地区労と長崎県平和運動センターは輸送ルートの途中に横断幕を持って「沖縄の負担軽減ではなく訓練の拡大は許されない」として抗議行動を繰り広げた。

佐世保では昨年一年間に貨物弾薬補給艦が61回も寄港し、グアム、沖縄、韓国との間で頻繁な輸送を行っている。
今回の弾薬輸送も米軍の東アジアでの補給の一部を示したものだろう。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)(2月24日撮影)


沿道で抗議する佐世保地区労など


2017-2-24|HOME|