「防護」対象の補給艦が佐世保に入港


35番錨地に停泊した貨物弾薬補給艦リチャード・E・バード

新安保法で新たな自衛隊の任務となった「米艦防護」に基づき、5月1日、横須賀港を海上自衛隊の護衛艦が米艦防護のため出港していたが、その防護対象となっていた米海軍の貨物弾薬 補給艦リチャード・E・バード(Richard E Byrd TAKE−4)が5月4日昼ごろ、佐世保港に入港した。

「朝鮮半島情勢が緊迫しているため」というのが理由であれば、朝鮮半島に近い佐世保入港時にこそ「防護任務」が必要となるのだろうが、そのような動きは見受けられなかった。
首都圏に近い海域は危険だが、中国や朝鮮半島に近い九州近海は安全、というのでは説明がつかない。

いつもの泊地である港中央部の35番錨地に停泊したバードは危険物荷役を示す赤旗も掲揚してなく、また食糧やその他の物資を積み込む様子も見受けられない。
新安保法に基づく「米艦防護任務」は結局、実績つくりのための行動ではなかったのだろうか。

米海軍佐世保基地はシリアへ米軍が巡航ミサイルを打ち込んだ以降と同じく、脅威警戒度は一番低い「A」のまま変わりはない。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)(5月4日撮影)


2017-5-5|HOME|