弾道ミサイル観測艦、佐世保に入港


赤崎岸壁に停泊したハワード・O・ローレンセン(5月8日撮影)

米海軍の弾道ミサイル観測艦ハワード・O・ローレンセン(Howard O Lorenzen T-AGM-25)が5月8日午後5時ころ、米海軍佐世保基地の赤崎岸壁に接岸した。

ハワード・O・ローレンセンは3月30日から4月3日まで佐世保に停泊したのち出港していた。
今回の入港までの間、朝鮮半島周辺海域にとどまり、北朝鮮の弾道ミサイルをモニターしていたものと思われる。
今回の寄港は、朝鮮半島の緊張を解決するための米朝協議が始まる見通しを受け、ミサイル発射監視態勢を解除したためだろう。

一部の日本発のニュースでは盛んに朝鮮半島の危機を煽っていたが、韓国政府は「事実無根」と鎮静化を求め、ハンギョレ新聞は「根拠のないガセニュース」「日本発の扇動記事に警戒 を」とまで書いていた。
実際、「ミサイル攻撃対象」とフェイク・ニュースで名指しされた米海軍佐世保基地の警戒態勢は、シリアへのミサイル攻撃の後、最低ランクの「A」となったままで、特段の警戒なか った。

引き続き朝鮮半島の緊張は続くだろうが、非軍事的な方法で解決へ向かう努力が続いているようだ。

また、米韓合同訓練「フォール・イーグル(Foal Eagle)」の終了に伴い、韓国南部の港で待機していた車両貨物(事前集積)艦ピリラアウ(Pililaau T-AKR-304)が5月6日、佐世保 港に入港した。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)


港中央部の39番錨地に停泊したピリラアウ


ピリラアウの甲板に満載した軍用コンテナ(5月7日撮影)


2017-5-9|HOME|