強襲揚陸艦が佐世保に戻る


佐世保港に向け、角力(すもう)灘を北上するボノム・リシャール


最後の入港を意識してか、巨大な星条旗を艦橋に掲げている


平瀬岸壁にグリーンベイと並んで停泊したボノム・リシャール

米海軍佐世保基地に配備されている強襲揚陸艦ボノム・リシャール(Bonhomme Richard LHD-6)が9月25日午前、約4か月ぶりに佐世保に戻ってきた。

ボノム・リシャールはドック型輸送揚陸艦グリーンベイ(Green Bay LPD-20)、ドック型揚陸艦アシュランド(Ashland LSD-48)ととも6月初めから遠征打撃群を編成してインド洋や 東太平洋地域に出かけていた。
 この間、オーストラリアで2年ごとに行われている米・豪合同訓練タリスマン・セーバーに参加した後、オーストラリア各地の港に寄港していた。

 8月22日にはオーストラリア・サンゴ海上でハリアー垂直離発着戦闘攻撃機に「お別れ」していた。
 9月19日に沖縄に戻ったボノム・リシャールは海兵隊とその装備をすべて降ろし、同型の強襲揚陸艦ワスプ(Wasp LHD-1)と交代する準備を整えていた。

 ただし、ワスプとの交代は当初10月初めに予定されていたようだが、ワスプがカリブ海でのハリケーン災害の救援に参加していたことから佐世保到着が遅れ、今冬になるようだ。

なお、25日には強襲揚陸艦に先立ち、弾道ミサイル観測艦ハワード・O・ローレンセン(Howard O Lorenzen T-AGM-25)が入港し、赤崎岸壁に停泊した。

同艦は7月1日に佐世保を出港しており、約3か月ぶりに寄港となったが、9月には韓国・プサンに立ち寄り3日に出港していた。
この間、北朝鮮のミサイルをモニターするため朝鮮半島周辺に展開していたと思われる。
今回の寄港が一時的な休養なのか、それとも観測体制の休止なのか、今後の動向が注目される。

(RIMPEACE編集委員・佐世保) (9月25日撮影)


赤崎岸壁に近づくハワード・O・ローレンセン


2017-9-25|HOME|