大分・日出生台へ佐世保から弾薬輸送


針尾島弾薬集積所から輸送される砲弾を積んだ車列

沖縄の負担軽減を名目に沖縄県キャンプ・ハンセンで行われていた海兵隊の155ミリ砲射撃訓練が日本本土で分散実施されるようになって以降、大分県日出生台で行われる射撃訓練に 使用する砲弾などの弾薬は米海軍佐世保基地の弾薬施設から陸路、日出生台までトラック輸送されている。

今年も2月5日から日出生台演習場で海兵隊の射撃訓練が始まるが、その訓練に使用すると思われる砲弾などの輸送が2月1日午前10時半、米海軍佐世保基地の前畑弾薬庫から中型の トラック2台で、11時半からは針尾島弾薬集積所から大型トラック5台で輸送が開始された。

今回輸送されたのは針尾島弾薬集積所に先月、貨物弾薬補給艦から持ち込まれていた砲弾と思われ、前畑弾薬庫から輸送されたのは備蓄していた小火器の銃弾や信号弾などの弾薬類と思 われる。

 この輸送に対し佐世保地区労や長崎県平和運動センターなどは輸送路の近くで抗議の集会を開いた。
集会では佐世保地区労議長や平和運動センターの副議長などが「沖縄に駐留する海兵隊の訓練が充実するだけで、駐留そのものは継続されており、求められている負担の軽減にはつな がっていない。むしろ、沖縄で以前に行われていた訓練よりもはるかに多くの砲弾が発射されている。沖縄の負担軽減のためには訓練そのものを中止し、移転するべきだ」と主張した。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)(2018.2.1 篠崎 撮影)


前畑弾薬庫近くで抗議する集会参加者


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