英国海軍補給艦が佐世保に寄港


赤崎岸壁に停泊したタイドフォース

先日の揚陸艦アルビオンに続いて英国海軍補助艦隊の燃料補給艦が6月28日、佐世保に入港した。

入港したのはタイドフォース(TIDEFORCE A-139 満載排水量約37000トン、速力14ノット)で、韓国・木浦から来たものと思われる。
同艦は韓国・大宇造船海洋で建造され、2017年1月から英国海軍補助艦隊に編入されている。

入港目的は不明だが、停泊した米海軍赤崎1号岸壁は日ごろは原潜が停泊に使用しているスポットで、燃料補給の設備はない。
英国は朝鮮戦争時に編成された多国籍軍「朝鮮国連軍」の構成国で、これまでも国連軍の地位に関する協定を根拠にたびたび佐世保などに寄港していた。
今回の寄港は英国政府が派遣した揚陸艦アルビオンへの補給支援活動の一環としてのものではないだろうか。

ちなみに、同艦の建造費用は140億円程度で、佐世保に配備されている海上自衛隊の総合補給艦「おうみ」(AOE-426 満載排水量約25000トン、速力24ノット))の建造費用(約430億円)と比較 すると、格安の補給艦。

なお、28日は海兵隊の事前集積艦ジャック・ラマス(1stLT JACK LUMMUS T-AK-3011)と貨物弾薬補給艦シーザー・シャベス(CESAR CHABEZ T-AKE-14)も相次いで入港した。
シャベスは西太平洋の補給拠点(ハブ・センター)であるグアムから来たようだ。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)(写真は6月28日篠ア撮影)


37番錨地に停泊したジャック・ラマス


35番錨地のシャベス


2018-6-28|HOME|