揚陸艦グリーンベイ、ヘリを搭載したまま帰港


平瀬岸壁に停泊したグリーンベイ


飛行甲板に並んだ6機のヘリ。UH1とAH1が3機づつ。

佐世保に配備されているドック型輸送揚陸艦グリーンベイ(GREEN BAY LPD-20)が9月25日、米海軍佐世保基地の平瀬岸壁に接岸した。

グリーンベイはほかの揚陸艦(強襲揚陸艦ワスプ、ドック揚陸艦アシュランド)とともに8月3日から6日にかけて相次いで佐世保を出港し た。
グリーンベイはその後、沖縄近海で訓練を行った後、8月14日にはホワイトビーチに一旦寄港し、海兵隊や航空機などを搭載して出港して いる。

ところで、25日に帰港したグリーンベイの飛行甲板には攻撃ヘリAH1,汎用ヘリUH1がそれぞれ3機、合計6機のヘリが駐機してい た。

これまでワスプやグリーンベイなど航空機を搭載している揚陸艦は、海兵隊のヘリコプターなどを搭載する場合、チャネル・ガードのMH60 を除けば佐世保からは空荷で出港し、沖縄近海で積み込み、佐世保に帰るときはその逆の手順で空荷となって佐世保に戻ってきていた。

例外としては、強襲揚陸艦エセックス(ESSEX LHD-2)が米韓合同訓練中に故障のため航空機の運用が出来なくなり、CH-53などのヘリコ プターを満載したまま佐世保に戻ってきたことがあった程度。

今回グリーンベイが6機のヘリを搭載したまま帰ってきたのはエセックスの時と同様に、何らかの故障のためヘリを発進させることが出来 なかったのか、それとも接近中の台風24号を避けるためなのだろうか。

しかしもし、選挙期間中に沖縄で米軍の航空機が事故を起こした場合、その影響は知事選挙の最中であることを考えると最悪のものになる だろう。
山口県の海兵隊岩国基地に大挙して沖縄から航空機が飛来したことと同じく、沖縄県知事選挙を意識したものなのかもしれない。

なお、27日には米海軍横須賀基地に配備されている駆逐艦カーティス・ウイルバー(CURTIS WILBUR DDG-54)が入港し、米海軍の立神岸壁 に接岸した。
カーティス・ウイルバーはこれでこの一月間に3回佐世保に寄港したが、今回は台風避難のためと思われる。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)(9月27日 篠崎 撮影)


立神岸壁に停泊したカーティス・ウイルバー


2018-9-27|HOME|