オスプレイ、不具合で佐世保着陸


赤崎岸壁のヘリパットに着陸したオスプレイと入港する強襲揚陸艦


エンジンカバーを開けて点検中のオスプレイ

米海兵隊の輸送機オスプレイが10月29日朝7時過ぎ、米海軍佐世保基地の赤崎岸壁にあるヘリパットに着陸した。

前回の8月14日に佐世保に飛来した3機のうち2機が沖縄・普天間基地に戻る途中、鹿児島県・奄美空港と沖縄県・嘉手納基地に緊急着陸して以来のこととなった。
今回飛来したのは普天間基地所属の1機で、機番はET/11だ。

同機のヘリパット着陸後、7人ほどの整備士と思われる作業員がエンジンカバーを外して点検する様子が確認された。おそらく、エンジンの不具合により緊急に着陸したものと思われる。

佐世保ではこれまでオスプレイが燃料補給を行っていたことは公表されていたが、メンテナンスと思われる作業を行っていることが確認されたのは初めて。

オスプレイが着陸した約2時間後の午前9時には強襲揚陸艦ワスプが佐世保港に入港した。
ワスプは25日に海兵隊の装備と兵士を下すために沖縄・ホワイトビーチに寄港した。その時、1機のオスプレイが甲板に取り残されて右のエンジンカバーを開いて修理を続けていた(2018.10.26 琉球新報)
このオスプレイの機番が佐世保に降りてすぐに修理を始めた機体の番号と一致した。

なかなか修理が終わらずに、ワスプに搭載されたまま佐世保近辺までやってきたオスプレイが、入港前のワスプから飛び立って沖縄に飛行する途中、何らかの不具合を起こし、緊急に近くの佐世保 基地に飛来してきたものとみられる。

オスプレイはその後、2回ほど試験飛行を繰り返していたが、夜6時現在も赤崎岸壁のヘリパッドにとどまっている。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)(2018.10.29 篠崎 撮影)


試験飛行のため離陸したオスプレイ


2018-10-29|HOME|