マラバール訓練参加の艦船、佐世保に集合


インド海軍のサヒャドゥリ(左)とキルタン


護衛艦「かが」(9月25日 篠崎 撮影)

このところ定期化した日・米・インド海グインによる共同訓練「マラバール」が今年は日本周辺海域で行われる。

この訓練は、2016年6月には佐世保に集結した米海軍の巡洋艦モービル・ベイ(Mobile Bay CG-53)などが参加し、陸上での訓練後、佐世保から沖縄東方海上に移動しながらの訓練が行われた。

2017年にはインド東方海上、2018年にはグアム周辺海域と、場所を交互に変えながら行われていたが、今年はまた佐世保を中心に、9月26日から10月4日にかけて行われる。

今回の訓練にはインド海軍からフリゲート艦サヒャドリ(Sahyadri F-49)、コルベット艦キルタン(Kiltan P-30)が、米海軍から駆逐艦マキャンベル(McCampbell DDG-85)が参加する。

海上自衛隊からは護衛艦「かが」「さみだれ」「ちょうかい」、補給艦「おうみ」が参加、陸上での訓練の後、四国沖から関東南方海上にかけた海域に移動して行われるようだ。
海上自衛隊はこのところ近海防御から南シナ海やインド洋へと遠洋での作戦展開を追加している。
一連のマラバール訓練は専守防衛の枠を超え、外洋での戦闘能力を取得しようとするものだろう。

しかし一方、遠洋での補給・支援能力を欠いたままの行動は、乗組員への負担を大きくするだけとなるだろう。
海上自衛隊の中での自殺や「いじめ」の多発はそのことを語ってはいないだろうか。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)


駆逐艦マキャンベル(9月26日 篠崎 撮影)


2019-9-26|HOME|