揚陸艦が佐世保に追加配備


立神岸壁に接岸したニューオルリンズ

最新型の強襲揚陸艦アメリカが今年中にも配備されようとしている米海軍佐世保基地に、12月1日、揚陸艦が追加配備された。

配備されたのはサン・アントニオ級のドック型輸送揚陸艦ニューオルリンズ(New Orleans LPD-18)で、これまでカリフォルニア州・サンディエゴ海軍基地を母港としていた。

ニューオルリンズは現在佐世保基地に配備されているグリーンベイ(Green Bay LPD-20)と同型の揚陸艦で、排水量約25,000トンの大型艦で、緊急時には約800名の上陸部隊が収容可能で、新型 輸送機オスプレイ2機、ホバークラフト型揚陸艇(LCAC)2隻などを搭載できる。

これで佐世保にはホイットビー・アイランド級のドック型揚陸艦が2隻、サンアントニオ級のドック型輸送揚陸艦が2隻配備され、年内とも言われてる強襲揚陸艦アメリカ(America LHA-6)の配備 が行われると、揚陸作戦能力は大きく強化される。

ただ、アメリカはウエル・デッキを備えていないため、LCACや汎用揚陸艇(LCU)が運用できず、その補助のためニューオルリンズが追加された、とも指摘されている。

米海軍はアメリカ級の強襲揚陸艦(LHA)は2隻だけで終了し、ウエル・デッキを備えたLHAの改良型(Flight 1)を建造している。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)(12月1日 篠崎 撮影)


立神岸壁に並ぶニューオルリンズ(手前)とグリーンベイ(奥)


2019-12-2|HOME|