新型の強襲揚陸艦が佐世保基地に配備
港口を通過するアメリカ
艦橋には巨大な艦旗が掲げられている
米海軍の中では最新の強襲揚陸艦が12月6日、米海軍佐世保基地に配備された。
配備されたのはアメリカ級の強襲揚陸艦アメリカ(AMERICA LHA-6)で、就役後はカリフォルニア州・サンディエゴ海軍基地に配備されていた。
同艦は満載排水量43745トン、全長約270メートル、全幅約32メートルとワスプ級の強襲揚陸艦よりも一回り大きくなり、、航空機運用能力を強化し、F35BライトニングU、MV22オスプレイ、CH-53
大型ヘリ等多数の航空機を搭載できるが、一方、航空機用にウエル・デッキをなくしたためLCACやLCUなどの上陸用舟艇の運用が出来なくなっている。
このためだろうか、佐世保基地にはアメリカの配備に先立って上陸用舟艇の運用ができるドック型輸送揚陸艦ニューオルリンズ(NEW ORLEANS LPD-18)が配備されている。
この結果、米海軍佐世保基地は強襲揚陸艦1隻、ドック型輸送揚陸艦(LPD)2隻、ドック型揚陸艦(LSD)2隻と掃海艦(MCM)4隻が配備されるという、巨大な基地になった。
今後は沖縄の海兵隊の輸送・展開支援などで強化した能力を発揮することになり、沖縄の負担軽減とは逆行することにつながりかねない。
(RIMPEACE編集委員・佐世保)(12月6日 篠崎 撮影)
艦尾にはウエル・デッキ用のゲートがない
2019-12-6|HOME|