駆逐艦2隻が佐世保に同時寄港


立神岸壁に停泊したラファエル・ペラルタ


ドック型輸送揚陸艦ニューオルリンズの陰に停泊したラッセル。看板号「59」が見える(2月9日 篠崎 撮影)

米海軍佐世保基地に配備されている揚陸艦隊が3隻出港し、岸壁に余裕ができた佐世保基地立神岸壁に2月8日、駆逐艦2隻が同時に入港した。

入港したのはミサイル駆逐艦ラッセル(Russell DDG-59)とラファエル・ペラルタ(Rafael Peralta DDG-115)の2隻で、ともにカリフォルニア州サンディエゴに配備されている。

今回は2隻とも原子力空母セオドア・ルーズベルト(Theodore Roosevelt CVN-71)を旗艦とする空母打撃群(TRCSG)に所属している。
TRCSGはインド・太平洋への作戦のために展開しているが、ルーズベルトは2月7日に準州グアムのアプラ港に入港しており、その間、露払い的に日本に来たようだ。

近年、米本土からくる空母は韓国・プサン、フィリピン・マニラまたはスービック、香港に寄港することが多い。寄港に要する費用などの問題があるので、経費が掛かる日本(佐世保)を避けてい るのかもしれない。

しかしこのところ、米軍艦の香港寄港は中国政府からを拒否されており、フィリピンはドアルテ大統領が訪問協定(VFA)の破棄を検討するなど、様々なトラブルが起きている。
今回のセオドア・ルーズベルトCSGの行動はアジア各国への圧力(砲艦外交)を意識しているのではないだろうか。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)


2020-2-9|HOME|