音響測定艦が2年ぶりに佐世保に寄港


立神2号岸壁に停泊したインペッカブル(4月6日 篠崎 撮影)


立神岸壁に集合した揚陸艦ジャーマンタウン(左奥)、ニューオルリンズ(右奥)、アシュランド(手前)(4月7日 篠崎 撮影)

米海軍の音響測定艦が約2年ぶりに佐世保に寄港した。

寄港したのはインペッカブル(Impeccable  T-AGOS-23)で、4月6日に米海軍立神岸壁に接岸しているのが確認された。

インペッカブルの寄港は2018年9月4日から10月12日まで停泊して以来で、音響測定艦ではエイブル(Able T-AGOS-20)が2019年4月22日に出港して以来となった。

音響測定艦は2010年に延べ39回寄港したのをピークに2018年には19回、2019年に2回にまで減少し、昨年は入港が途絶えていた。
一方、情報処理やメンテナンスが整った横浜港には音響測定艦が連続して入港し、長期間停泊するなど活動拠点が移ったことをうかがわせていた。

 新型肺炎対策で米海軍の動きはこれまでと異なってきているが、今回の寄港が横浜港の「密」を避けるためか、あるいは補給上の都合なのかは不明だ。

インペッカブルは1月17日から一か月近く横浜ノースドックに停泊していた。定期的なメンテナンスと乗組員の休養を行ったのだろう。

2月13日にノースドックを出港したインペッカブルは、一週間後に沖縄・ホワイトビーチに短い寄港をした後、一か月後に再びホワイトビーチに寄港した。 そしてホワイトビーチを出て半月後に佐世保に寄港した。

この一か月半、インペッカブルはホワイトビーチを前進基地として、東シナ海などをパトロールしていたとみられる。

 なお、4月3日にドック型揚陸艦ジャーマンタウン(Germantown LSD-42)が戻ってきたことで、佐世保基地配備艦はすべて佐世保港にそろった。
 ジャーマンタウンは入港後、39番錨地で搭載物資を降ろした後、6日になってメーン・ベースの立神岸壁に移動した。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)


2月上旬、横浜ノースドックに長く停泊していたインペッカブル(右端)。その左には陸軍上陸用舟艇が並んでいる


ノースドックにやってきた貨物船の後ろに停泊しているインペッカブル。その後ろはクレーンバージや大型揚陸艇などの陸軍上陸用舟艇(2月10日 頼 撮影)


2021-4-8|HOME|