フランス海軍の揚陸艦などが佐世保に寄港


倉島岸壁に停泊したトネール(5月9日撮影)


トネールと並んで停泊するシュルクーフ(5月10日撮影)

フランス海軍のフリゲート艦と強襲揚陸艦が5月9日、佐世保港に入港し、海上自衛隊倉島岸壁に接岸した。

入港したのは強襲揚陸艦トネール(Tonneerre L-9014)とフリゲート艦シュルクーフ(Surcouf F-711)の2隻で、2月にフランス・ツーロンを出港し、北朝鮮の瀬取り監視活動を目的に アジアに派遣されていた。

今年4月5日(月)から4月7日(水)にかけては海上自衛隊の護衛艦「あけぼの」(DD-108)も参加してベンガル湾で日仏米豪印の4カ国共同訓練「ラ・ペルーズ21」に参加していた。

また、5月4日(火)には「シュルクーフ」への洋上補給訓練を補給艦「ましゅう」(AOE-425)が沖縄周辺で実施し、その直後の5月5日には沖縄・ホワイトビーチ沖に2隻そろって姿を見せ ていた。

揚陸艦トネールには、AS332シュペールピューマ、SA341ガゼルなど最大16機のヘリコプターが搭載されているようだが、佐世保入港時には確認できなかった。

今回の寄港の目的は5月11日から17日にかけて佐世保市相浦駐屯地と霧島演習場で行われる日本(水陸機動団)・フランス(陸軍)・アメリカ(海兵隊)合同訓練に参加するため寄港し たようだ。

この動きに合わせるように米海軍赤崎岸壁のヘリパットに沖縄・普天間基地に配備されているオスプレイ2機が飛来し、給油を受けたあと約1時間後に飛び去った。

また、11日にはオーストラリア海軍のフリゲート艦パラマッタ(paramatta FFH-154)が入港し、海上自衛隊立神桟橋に接岸した。パラマッタは2019年11月にも佐世保に寄港している。

これで佐世保港に日・米・仏・豪4か国の軍艦が終結するという、今までに例がない事態となった。日本以外はすべて朝鮮国連軍の参加国でもある。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)(篠崎 撮影)


立神桟橋に停泊したパラマッタ(5月11日撮影)


赤崎岸壁にあるヘリパットに着陸したオスプレイ(5月10日撮影)


2021-5-13|HOME|