米軍艦船が相次いで佐世保に入港


赤崎岸壁に接岸した駆逐艦ベンフォルド

新型コロナ感染症の拡大に伴い長崎県も「蔓延防止措置」の対象地域に指定され、佐世保市でも感染者が増加している。
そのさなか、8月下旬になって米国や英国の艦船寄港が相次いでいる。

8月27日には英国海軍のフリゲート艦ケント(Kent F-78)が平瀬岸壁に接岸したが、30日には26日に出港したばかりの米海軍の駆逐艦ベンフォルド(Benfold DDG-65)が赤崎岸壁に、 貨物弾薬補給艦ワシントン・チェンバーズ(Washington Chambers T-AKE-11)が35番錨地に、音響測定艦インペッカブル(Impeccable T-AGOS-23)が平瀬岸壁にそれぞれ停泊した。

音響測定艦が佐世保に寄港したのは約2年4か月ぶり、インペッカブルは2018年9月以来約3年ぶりの寄港となった。

米海軍横須賀基地には28日に空母カール・ビンソンが寄港しているが、近いうちに英国海軍の空母クイーン・エリザベスの入港もうわさされるなど、忙しくなった東京湾に代わって 佐世保に集中寄港したとも思える。

なお、米海軍によれば、24日に佐世保を出港した米沿岸警備隊のカッター・モンローは27日に駆逐艦キッドと共に台湾海峡を通過していたという。
このところ佐世保基地に寄港した艦船のいくつかは台湾海峡や東シナ海・南シナ海を「航行の自由作戦」と称して通過しているが、その補給拠点となりつつあるようだ。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)(2021年8月30日 篠崎 撮影)


平瀬岸壁に接岸した音響測定艦インペッカブル


2021-8-30|HOME|