佐世保に空母連絡機CMV-22オスプレイが飛来


駐機場に停止したオスプレイ

 米海軍佐世保基地の赤崎貯油所にあるヘリパットに2月23日と24日、空母艦上配送(COD :Carrier onboard delivery)を担う、空母連絡機CMV-22オスプレイ3機が相次いで飛来した。
 飛来したのは、艦隊輸送任務部隊「タイタン」(Fleet Logistics Multi-Mission Squadron (VRM) 30, Detachment (DET) 2)に所属するCMV-22で、沖縄近海に展開中と思われる空母エイブラハム・リンカーン(Abraham Lincoln CVN-72)に配属されていると思われる。
 CMV-22は、これまでの空母連絡機C-2グレイハウンドに代わって配備が始まっていたもので、最初に昨年6月にカール・ビンソン(Carl Vinson CVN-70)に配備されて以降、2番目の配備となったようだ。


機体には所属を示す「VRM 30 DET 2」が描かれている

 佐世保基地にはこれまでもオスプレイがたびたび飛来してきていたが、いずれも海兵隊の所属機で、海軍に所属するオスプレイが飛来するのは、今回が初めてとなる。
 23日に1機、2日に2機飛来したオスプレイはいずれも沖縄県の嘉手納基地から直接来たようで、これまでの海兵隊に所属するオスプレイが普天間基地から飛来していたケースとは異なっている。
 これまで、近くに飛行場がない米海軍佐世保基地に直接、空母連絡機が飛来することはなかった。しかし今後は、オスプレイを使った輸送が可能になり、佐世保基地の補給・支援機能がより一層強化されることになるだろう。

 これまで佐世保ではホバークラフト型揚陸艇(LCAC)による騒音以外は問題にならなかったが、オスプレイのヘリパットの近くに住む住民は、毎回オスプレイが飛来するたびに強烈な振動と騒音に悩まされている。
 しかし佐世保市は「短時間だから我慢を」と説明したという。
 住民の生活を犠牲にした基地政策が、また広がったようだ。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)(2月24日 篠崎 撮影)


赤崎貯油所岸壁から飛び立つオスプレイ


2022-2-25|HOME|