沿海域戦闘艦が佐世保に寄港、「遠征海上基地」も


立神岸壁に接岸したチャールストン(2022.5.10 篠崎 撮影)


横付けしたバージから燃料補給を受けるチャールストン(2022.5.10 篠崎 撮影)

新型の沿海域戦闘艦チャールストン(Charleston LCS-18)が5月10日、米海軍佐世保基地の立神岸壁に接岸した。

沿海域戦闘艦は大型化した洋上戦闘艦で不足する近海や沿海での作戦を担当するものとして建造が進められている。掃海艦の役割も一部受け持つことになるようだ。
佐世保港にはこれまで沿海域戦闘艦では15年3月にフリーダム級のフォート・ワース(Fort Worth LCS-3)が寄港したことがあったが、インディペンデンス級の艦としてはチャールストンは初めての寄港なった。
チャールストンは2021年4月以降太平洋艦隊に配備され、グアムやシンガポールを拠点に東アジアに展開している。日本には2021年10月17日には燃料補給のため沖縄・ホワイトビーチ基地に立ち寄っていた。
接岸したチャールストンはバージ船から燃料の補給を受けていた。

また、11日は新型の揚陸支援艦である「遠征海上基地」のミゲル・キース(Miguel Keith ESB-5)が赤崎貯油所岸壁に停泊した。こちらも燃料補給のためと思われるが、上部甲板には海軍の重ヘリ(CH-53)が係止されている。
ミゲル・キースは3月16日と4月12日には沖縄・ホワイトビーチに、4月18日には山口県岩国市の岩国海兵航空基地に立ち寄っていた。
米海軍佐世保基地ではこのところ艦船修理部隊の拡充が進んでいるようだが、一連の戦闘艦(USS)の寄港増は米海軍の太平洋へのシフトと海兵隊の再編・沖縄への集中と関連しているのではないだろうか。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)


赤崎貯油所岸壁に停泊したミゲル・キース(2022.5.11 篠崎 撮影)

上部甲板にはCH-53が係止(2022.5.11 篠崎 撮影)


2022-5-12|HOME|