各種艦船の出入りが激しい佐世保港


立神岸壁に並んだチャールストン(左)とニューオルリンズ(2022.5.24 篠崎 撮影)


赤崎貯油所岸壁に停泊したミゲル・キース(2022.5.20 篠崎 撮影)

このところ、佐世保港には米軍艦船が頻繁に出入りしている。

日本の大型連休は米国関係者にはあまり関係ないことだが、連休が終わった5月6日以降、母港としている艦船を除いても作戦艦(駆逐艦、沿海域戦闘艦、遠征海上基地)3隻が6回、補給艦(燃料補給艦、貨物弾薬補給艦、中型輸送船)8隻が11回寄港している。昨年の同じ期間中が6回の寄港だったことに比べると、ほぼ倍増した計算だ。

空母エイブラハム・リンカーン(Abraham Lincoln  CVN-72)戦闘群(CSG)と強襲揚陸艦トリポリ(Tripoli  LHA-7)戦闘群(ESG)が同時期に日本周辺に展開したことで、補給艦の動きが活発となったことが原因と考えられる。

もう一つの要因が米海軍佐世保基地での艦船修理体制の充実があるからだろう。5月10日に佐世保基地に初寄港した沿海域戦闘艦チャールストン(Charleston  LCS-18)は都合3回も寄港したが、このパターンは修理後の点検や検査航海の時によくみられる。ドック型輸送揚陸艦ニューオルリンズも同様の動き(5月10日出港、12日再入港)を見せている。最終的には横須賀で修理を受けたものの、駆逐艦ストックデールはソナーの故障と検査のため佐世保港に長期(1月20日〜3月8日)まで停泊した。

混雑する横須賀を補助するように佐世保基地での修理体制が強化されているのではないだろうか。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)


赤崎貯油所岸壁に停泊した燃料補給艦ビッグ・ホーン(2022.5.24 篠崎 撮影)

5月20日、横浜ノースドック出港の約3時間前のビッグ・ホーン。
ビッグ・ホーンは5月18日に三菱横浜本牧工場から横浜ノースドックに移動していた(2022.5.20 星野 撮影)


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