強襲揚陸艦トリポリ 佐世保に緊急入港か


アメリカ(左)と並んで停泊するトリポリ


トリポリの飛行甲板には3機のMH-60Sが係止されている

強襲揚陸艦トリポリ(Tripoli LHA-7)が6日夕刻、米海軍佐世保基地の立神岸壁に接岸した。

トリポリは米本土カリフォルニア州サンデイエゴ海軍基地を母港としているが、5月初旬に補給物資を積み込んだ後出港し、20日には岩国海兵航空隊基地、29日には横須賀海軍基地に寄港していた。
トリポリは佐世保基地に配備されている強襲揚陸艦アメリカ(America LKA-6)型の2番艦で、佐世保には初めての寄港となった。
佐世保港に入港した時は横須賀寄港時に甲板に係止されていたF35Bは確認されず、代わりに入・出港時に上空護衛にあたるMHR−60が3機搭載されていた。また、接岸したトリポリには早速燃料バージが接舷していた。

トリポリは夕刻になって入港したが、通常、これくらいの大型艦になると、航路と作業の安全確保のため入港は午前中に行うが、今回は緊急に入港する都合が発生したと思われる。
一方、佐世保基地に配備されているアメリカはメンテナンス作業中で、当分の間は出港できないようなので、その間の代役としてトリポリが派遣された、ということも考えられる。その場合、トリポリは長期間、周辺海域に展開することとなるだろう。

なお、トリポリの隣には沿海域戦闘艦チャールストン(Charleston LCS-18)が5月24日から停泊しているが、同種の艦船はアベンジャー級の掃海艦に代わって配備されることが検討されている。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)(22.6.7 篠崎 撮影)


トリポリに接舷した燃料バージ


2022-6-10|HOME|