強襲揚陸艦トリポリ、再び佐世保寄港


赤崎岸壁に接岸したトリポリ(22.7.5 篠崎 撮影)



飛行甲板には前回寄港時と違って航空機の姿は見えない(22.7.5 篠崎 撮影)

カリフォルニア州サンディエゴ海軍基地に配備されている強襲揚陸艦トリポリ(Tripoli LHA-7)が7月5日、米海軍佐世保基地の赤崎貯油所岸壁に接岸した。

トリポリはアメリカ級強襲揚陸艦の2番艦で、5月2日にサンディエゴ海軍基地を出港して以来、西太平洋に展開している。
トリポリが佐世保に寄港するのは6月6日から9日まで停泊して以来のことだが、その時は飛行甲板にMH-60Sを3機搭載した状態で、緊急に寄港した様子を漂わせていた。

今回は佐世保に寄港する直前の7月2日、海兵航空隊岩国基地の岸壁に接岸し、搭乗していたオスプレイ飛行隊(VMM―262)とF35B戦闘攻撃機飛行隊(VMFA― 121)を降ろしていた。
東・東南アジアでの一連の作戦展開を終え、休養と補給のために寄港したのではないだろうか。

佐世保には強襲揚陸艦アメリカが配備されているが、3月20日に佐世保港内で弾薬などを降ろした後、23日から長期のメンテナンス作業を受けている。終了するまでトリポリが展開することもあり得る。
米海軍佐世保基地では艦船修理部門の拡充が進められているようだが、支援能力が強化されたことが寄港につながっているとも考えられる。

トリポリは7月5日の午後になってメーン・ベースの立神岸壁に移動した。
また、6日の早朝、2機のMH60-Sヘリコプターが飛来し、飛行甲板に係止したが、そのうちの1機はテールを折り曲げ、艦内収用の体制を取っている。
停泊期間が長くなることが予想される。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)


飛行甲板の艦首部分に係止したヘリ(22.7.6 篠崎 撮影)


テールを折り曲げ、収用体制のもう1機のヘリ(22.7.6 篠崎 撮影)


2022-7-7|HOME|