強襲揚陸艦トリポリが佐世保出港


岸壁を離れ出港作業中のトリポリ


飛行甲板にはSH−60sが係止されている

7月5日から停泊していた強襲揚陸艦トリポリ(Tripoli LHA-7)が7月13日正午前、停泊していた佐世保基地の立神岸壁を離れて出港した。

トリポリは佐世保基地に配備されている強襲揚陸艦アメリカ(America LHA-6)の2番艦で、LCACやLCUなどの小型上陸用舟艇を収容する設備はなく、ヘリコプターなどによる揚陸を主要な手段として開発された。
しかし、主な「利用者」である海兵隊の評判はあまり良くないようで、同型の建造は2隻で打ち切りになったという。

トリポリは5月初旬に母港のカリフォルニア州サンディエゴ海軍基地を出港して以来西太平洋に展開し、海兵隊岩国基地などに寄港を繰り返していたが、今回の寄港は乗組員の休養と合わせ、小規模なメンテナンス作業を受けた、という話もある。
佐世保基地の艦船修理セクションが人員を拡大していることとも関係しているのだろう。
今後も周辺に展開している米海軍の艦船が修理やメンテナンス作業のため寄港することが増える可能性がある。

なお、佐世保基地に配備されているドック型輸送揚陸艦ニューオルリンズは13日に岸壁を離れ、港中央部の危険物荷役錨地で物資の積み込み作業を行っている。
間もなく出港するものと思われる。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)(22.7.13 篠崎 撮影)


錨地で積み込み作業中のニューオルリンズ


2022-7-15|HOME|