英国海軍の哨戒艦、佐世保に寄港


赤崎岸壁に停泊したテイマー

英国海軍の哨戒艦(コルベット艦)が9月11日に入港し、米海軍赤崎貯油所岸壁に停泊した。

入港したのはテイマー(HMS Tamar P-233)で、佐世保には初めての寄港となったが、朝鮮国連軍地位協定に基づく寄港のようだ。
テイマーは2020年12月に就役したリバー・クラスのバッチ2タイプの艦で、排水量2千トン、速度24ノット/時、34人の海軍兵士の他に50名の海兵隊員を乗せることができる。
同艦は英本国ポーツマスに配備されているが、昨年末からインド・太平洋海域に派遣されており、今年1月からは東シナ海に展開していたようだ。2月には横須賀に寄港している。

英国海軍の戦闘艦が佐世保に入港するのは、昨年8月、英国海軍空母艦隊として展開していたフリゲート艦リッチモンド以来。
今回寄港したのは軍事上の理由もさることながら、大型の台風フィリピンを直撃するため、停泊していたマニラ港から「朝鮮国連軍基地」がある佐世保に避難するためではないだろうか。

佐世保港には9月12日現在、配備艦船のほかに貨物弾薬補給艦カール・ブラッシャー、車両貨物輸送(事前集積)艦デールが停泊している。
台風は様々ものを佐世保港に吹き寄せてくるようだ。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)(22.9.12 篠崎 撮影)


沿海域戦闘艦らしく迷彩塗装を施した艦体に紋章が目立つ


2022-9-13|HOME|