弾道ミサイル観測艦ハワード・O・ローレンセンが佐世保に寄港


横瀬貯油所岸壁に接岸したローレンセン(23.1.4 篠崎 撮影)

薄モヤがかかる佐世保港に1月3日午後、米海軍の弾道ミサイル観測艦ハワード・O・ローレンセンが入港し、港口に近い横瀬貯油所岸壁に接岸した。

ローレンセンは12月7日に横浜港を出港した後、津軽海峡を経由して日本海に展開し、ミサイル発射をモニターしていたようだ。
北朝鮮のミサイル発射が相次ぐ中、今回の寄港が一時的なのか、発射の終了を見越したものかは不明。

佐世保港には大型艦船が接岸できる岸壁を備えた施設として赤崎貯油所、庵崎貯油所、横瀬貯油所の3か所があるが、赤崎貯油所にはドック型揚陸艦アシュランドと貨物弾薬補給艦サカジャウイアが昨年末から停泊し、庵崎貯油所には中型タンカーのポハン・パイオニアが1月3日朝に寄港し燃料搬出のため停泊し(1月5日午後出港)ているため、結果的に日ごろはあまり使われない横瀬貯油所岸壁に接岸したものと思われる。
横浜を出港してから約1月経つので、日本海に近い佐世保で次の航海に備えて燃料などの補給を急ぐ必要があったのだろう。

この他、佐世保港には1月4日、岩国から貨物弾薬補給艦ワシントン・チェンバーズが約1年ぶりに寄港し、35番錨地付近に停泊している。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)


赤崎貯油所岸壁に並んで停泊するアシュランド(右)とサカジャウイア(22.12.28 篠崎 撮影)


庵崎貯油所に停泊したポハン・パイオニア(23.1.5 篠崎 撮影)


35番錨地付近に停泊したワシントン・チェンバーズ(23.1.5 篠崎 撮影)


2023-1-5|HOME|