多国間合同訓練参加の艦船、相次ぎ佐世保に寄港


入港するオーストラリア海軍の駆逐艦ブリスベーン(DDG 41)(23.11.4 篠崎 撮影)


一足先に接岸したオーストラリア海軍の補給艦ストールワート(A 304)(23.11.4 篠崎 撮影)

海上自衛隊が主宰する多国間実働(共同)演習が今月10日から行われるが、この訓練に参加する各国の艦船が、佐世保に相次いで寄港した。

海上自衛隊の発表によれば、訓練は海上自衛隊護衛艦隊司令官が統裁官に当たり、海上自衛隊から約15隻、米海軍から空母カール・ビンソン(CARL VINSON CVN 70)など約10隻、オーストラリア海軍から2隻、カナダ海軍から3隻が参加するほか、フィリピン海軍からもスタッフが派遣されるという。
海上自衛隊が主宰する訓練としては最大のもので、20日までの予定という。

米国のトランプ前大統領の下で朝鮮戦争の終結の機運が高まったころから朝鮮国連軍参加国の海軍艦船の寄港が目立っていたが、今回の訓練は国連決議に基づく北朝鮮制裁(瀬取監視)という目的を超えた大規模訓練となっている。

訓練の目的は対潜水艦、対水上艦戦、洋上補給訓練となっているが、特に対潜水艦を意識したのだろうか、多数の哨戒機が参加部隊に含まれている。
一方、以前の訓練で目立っていた「対空防御」は含まれていないようだ。

日本周辺での緊張をあおることに繋がる訓練には注意しよう。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)


赤崎貯油所岸壁接岸したカナダ海軍のフリゲート艦バンクーバー(FFH 331)(23.11.6 篠崎 撮影)


2023-11-7|HOME|