揚陸艦グリーンベイ、佐世保出港


立神岸壁を離れ、港内を進むグリーンベイ(24.7.15 篠崎 撮影)

米海軍が7月10日に発表した記事によると、佐世保基地に配備(前方展開)しているドック型輸送揚陸艦グリーンベイ(Green Bay LPD-20が米本国・サンディエゴ海軍基地の同型の揚陸艦サンディエゴ(San Diego LPD-22)と交代するという。

交代する理由について発表では「グリーンベイが佐世保配備から10年を経過したから」というものだが、交代する日程は明らかにしていない。

グリーンベイは既に6月26日には貨物や弾薬の積み込みを終えて立神(India)岸壁に停泊していたが、7月15日朝、佐世保を出港した。
一時的な「パトロール」と思われ、このまま米本国に向けて航海することはないだろう。

7月8日に出港した強襲揚陸艦アメリカ(America LHA-6)は「サマー・パトロール」に出かけていたが、15日に戻ってきた。


また、7月14日にはドック型揚陸艦コムストック(Comstock LSD-45)が赤崎貯油所岸壁に接岸した。

コムストックは母港のサンディエゴ海軍基地を6月18日ごろ出港し、7月初旬にはグアムに到着していた。
佐世保基地に配備されている揚陸艦の内、ドック型輸送揚陸艦ニューオルリンズ(New Orleans LPD-18)は昨年9月から、ドック型揚陸艦ラシュモア(Rushmore LSD-47)は昨年11月から、定期メンテナンス中で動けないため、一時的コムストックが配備されたのではないだろうか。


さらに、16日には弾道ミサイル観測艦ハワード・O・ローレンセン(Howard O Lorenzen T-AGM-25)が赤崎給油貯油所岸壁に接岸した。

ローレンセンは5月25日に横須賀を出港していたようで、今回の寄港は弾道ミサイル発射の監視の途中、燃料補給のため寄港したのではないだろうか。
ローレンセンの佐世保寄港は昨年6月以来となった。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)


赤崎貯油所岸壁に並んで停泊するコムストック(右)とH・O・ローレンセン(左)(24.7.16 篠崎 撮影)


2024-7-18|HOME|