佐世保基地、米海軍の揚陸艦が交代配備


立神岸壁に接岸作業中のサンディエゴ。手前は海上自衛隊の補給艦「おうみ」(24.9.19 篠崎 撮影)


立神岸壁(右)に停泊したサンディエゴと平瀬岸壁(左)でメンテナンス中の同型のニューオルリンズ(24.9.19 篠崎 撮影)

佐世保基地には沖縄の海兵隊を輸送するための揚陸艦4隻が配備されているが、そのうちの1隻のドック型輸送揚陸艦が交代した。

佐世保を離れたのは2015年から配備されていたグリーンベイ(Green Bay LPD-20)で、代わり配備されたのは同型のサンディエゴ(LPD-22)。

サンディエゴが佐世保に到着したのは19日午前で、米海軍立神7号岸壁に接岸した。
2012年に就役したサンディエゴはサンアントニオ級の6番艦で、同クラスの揚陸艦は満載排水量約24900トン、乗組員は約400人。海兵隊員を最大800人収容し、MV-22オスプレイやCH53シースタリオンなどの航空機とホバークラフト型揚陸艇で強襲揚陸を支援する。

今回、交代することは6月11日に米海軍が明らかにしていたが、これほど前から公表するのは異例のことのようだ。

サンディエゴは8月14日に母港のサンディエゴ海軍基地を離れた後、8月23日から26日までハワイに寄港し、その後グアムに9月5日から9日まで立ち寄っていた。

一方、佐世保を離れるグリーンベイは交代(Home Port Cheng)が公表された7月15日に出港した後もアメリカESGとして東アジアに展開し、沖縄周辺海域でAIT/CERTEX(海兵隊との統合・特殊作戦能力証明訓練)を繰り広げた。
その後、8月下旬にはインドネシアで「スーパー・ガルーダ・シールド24」参加し、9月12日にオーストラリア・ポートダーウィンに寄港するなど、西太平洋海域にとどまっていた。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)


韓国で行われた揚陸訓練「Ssang Yong 24 」に参加した後、佐世保に戻ってきた強襲揚陸艦アメリカ(24.9.18 篠崎 撮影)


2024-9-19|HOME|