潜水艦母艦が相次ぎ佐世保に寄港


赤崎貯油所岸壁に接岸したエモリー・S.ランド(24.11.5 篠崎 撮影)


並んで停泊したランド(左)、ミゲル・キース(右)(24.11.5 篠崎 撮影)


10月14日に寄港したフランク・ケーブル(24.10.14 篠崎 撮影)

米海軍佐世保基地には現在、4隻の揚陸艦と4隻の掃海艦が配備されて、定期のメンテナンス作業が行われている。

配備艦船の修理は、10年ごとの大規模なもの(EDSRA)はなどについてはこれまで、米本国に戻って行われてきた。
2015年から佐世保に配備されていたドック型輸送揚陸艦グリーンベイ(Green Bay LPD-20)もこの方針に基づいて今年、カリフォルニア州サンディエゴ海軍基地に母港を変更した。(ただし、グリーンベイは11月4日現在、佐世保に停泊している。)

そこで、海外への配備期間中は5年程度ごとの定期メンテナンス(DSRA)などは配備先で行われているが、その修理を支援しているのが2隻の潜水艦母艦だ。10月から11月にかけて相次いで佐世保に寄港した。

まず、フランク・ケーブル(Frank Cable  AS-40)が10月14日から16日にかけて佐世保に寄港した。
さらに、11月4日にはエモリー・S.ランド(Emory S. Land  AS-39)も佐世保にやって来た。

佐世保基地ではドック型輸送揚陸艦ニューオルリンズ(New Orleans LPD-18)が昨年9月から佐世保基地平瀬岸壁でメンテナンス作業中だが、今回の寄港は修理作業後の検査のため、とも考えられる。

米海軍はこの間、日本の艦船修理コマンド(SRF-JRMC)の充実を目指し、米本土で要員などを募集しているが、佐世保では2023年もドック型揚陸艦ラシュモア(Rushmore LSD-47)も一年近く佐世保でメンテナンス作業を受け、その後検査のためと思われる航海を繰り返している。

なお、11月4日、揚陸補助艦ミゲル・キース(Miguel Keith  ESB-5)もランドと並んで赤崎岸壁に停泊した。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)


立神岸壁に停泊中のラシュモア(24.10.5 篠崎 撮影)


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