揚陸補助艦ミゲル・キース、佐世保に寄港


赤崎岸壁に停泊したミゲル・キース(25.5.12 篠崎 撮影)


半潜水甲板には何も搭載していない状態のようだ(25.5.12 篠崎 撮影)

日本製鉄の米国鉄鋼会社USスティールの買収問題や米国の関税騒動で明らかになった米国の造船産業の衰退は想像以上のもので、米国議会でも海軍省が艦船建造能力の不足を認め、米国内の造船業界の反対にもかかわらず、修理などは日本や韓国にゆだねる方針を明らかにした。

すでに韓国ではハンファオーシャン巨済工場で貨物弾薬補給艦ウォーリー・シラーの修理を受注し、日本でもミゲル・キースが三菱重工横浜工場で修理を受けたのもその関係だろう。

そのミゲル・キースが修理後の検査航海を終えて5月12日、佐世保に寄港した。

米海軍赤崎岸壁に停泊したミゲル・キースは船体の塗装も新しくなっていた。また、半潜水式の甲板には機材などは確認できず、これから訓練航海などを終えた後、任務に就くものと思われる。

また、オーストラリア海軍の最新駆逐艦シドニー(Sydney DDG-42)が5月6日から11日まで、米海軍赤崎岸壁に停泊した。

シドニーはHobart級駆逐艦の3番艦で2020年に就役した最新艦。
今回の寄港は国連軍地位協定に基づく寄港のようだ。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)


米軍立神岸壁に接岸したシドニー(25.5.7 篠崎 撮影)


2025-5-15|HOME|